フランス人、スペイン人、ギリシャ人観光客の品格

世界最大級のネット旅行会社エクスペディアが発表した調査によると、ホテル利用客として最も高い評価を受けたのは3年連続日本人、最低評価はフランス人でした。調査対象は約4500人の世界各国のホテル経営者や従業員で、調査項目は礼儀正しさ、清潔度、寛大さ、チップの額など9項目でした。



フランス人が、海外でなかなかその国言葉(といっても多くは英語ですが)を話そうとしないのに対して、アメリカ人は、極力現地の言葉で料理を注文したりしているのは興味深いところです。ただ、アメリカ人もフランス人も苦情や文句の多さ、騒がしさ、不衛生度では、最下位を彷徨っています。



仏国営TVフランス2は、さっそくロンドンでホテル関係者や一般市民にインタビューを試みています。確かに態度の悪さは有名らしく、あるホテル従業員は「短気で礼儀知らず、訳のわからない文句を言う」と答えています。レストランのウエイターも「フランス人はケチで、お金を投げつけて払う」と言っています。



逆にフランス人に聞くと「冗談じゃない。ヴァカンス先のドイツ人は最悪だった」と切り返します。そのドイツ人は今回の調査で、総合点で4位と上位です。この調査結果で思い出すのが、数年前にエクスペディアが行った旅行先の好感度調査です。



その調査は、旅行先の国のサービス度を調査したもので、この時もフランスの評価は最下位でした。「カフェのギャルソンの態度は最悪だった」とか、「道を聞いたら、嘘を教えられた」とか、「店頭の洋服を触ったら、店の店員に怒鳴られた」など、どれも心当たりのあるものばかりでした。



国の人口より多い、世界最大規模の年間8千万人以上の外国人旅行者数が訪れるフランスですが、サービスは最悪、フランス人の品格は劣等生というのですから、「観光はお持てなしから」という優等生の日本とは大違いです。



ところが、見る物、食べる物、飲む物、装う物で差をつけるフランスには到底勝てません。フランス人、スペイン人、ギリシャ人が最下位を彷徨っているのが、なんとも面白く思いました。いずれも世界屈指の観光大国の人たちです。




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安部雅延(あべ まさのぶ)
フリーの国際ジャーナリストで、フランスのビジネススクールで長年教鞭を取り、日産自動車始め多数の大手企業でグローバル人材育成を担当した安部雅延が、国際情勢やグローバルビジネスの最前線を紹介し、豊富な経験を踏まえた独自の視点で世界を読み解くグローバルトーク。

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