フランス人とドイツ人の性格

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 フランスから国境を超えてドイツに行くと、どうしてこれほど性格の異なる人が近くに住んでいるのだろうと思う。
 
 それがヨーロッパだという人も多い。つまり多様な文化、多様な性格を持つ人々、多様な人種が共存し、戦争を繰り返し、移動を繰り返してきたのがヨーロッパだからだ。
 
 たとえば、ドイツ人は規則を厳格に守ることで安心感を得るという国民性がある。ドイツで長距離列車に乗っていて、「ここはあなたの席ではない」と他のドイツ人の乗客に注意されたことがある。
 
 フランスだったら、指定席でも空いていれば平気で座るし、他の人が注意するなど、とんでもない話だ。ドイツ人の忠告は親切からでもあるが、フランス人にとっては「いらないお世話」ということになる。
 
 ある時、デュッセルドルフの町の交差点で歩行者信号は赤だったが、車が一台も来ていなかったので渡ろうとして、白い目で見られたことある。フランス人の歩行者の信号を見ない習慣が、自分にも身についてしまっていたのだ。
 
 フランス人は会議の始めに雑談をして場を和ませることもあるが、ドイツ人はいきなり本題に入る。ドイツには「面子より明瞭」という考えがあって、相手の気持ちを気遣うより、自分の意見を明確に伝えようとする。
 
 これにはアメリカ人も驚くそうだ。そんなフランス人とドイツ人が共存して暮らすのがヨーロッパなのだ。


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安部雅延(あべ まさのぶ)
フリーの国際ジャーナリストで、フランスのビジネススクールで長年教鞭を取り、日産自動車始め多数の大手企業でグローバル人材育成を担当した安部雅延が、国際情勢やグローバルビジネスの最前線を紹介し、豊富な経験を踏まえた独自の視点で世界を読み解くグローバルトーク。

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