最新の超富裕層ランキングで日本が世界2位に!

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 毎年、超富裕層ランキングを発表している資産動向調査会社ウェルスX社が発表した過去12カ月のレポートで、日本はアメリカに次ぐ2位に入りました。昨年のレポートで2位だった中国は3位、3位だったドイツは4位に、4位だった英国は5位に落ちました。

 個人資産を調査するのは下世話な話でもありますが、グローバルビジネスの世界では富裕層の総人口に占める割合や、彼らの動向は重視されるところです。金融機関は超富裕層の個人資産基準を通常、3000万ドル(約34億2810万円)以上としており、彼らはUltra-high net worth(UHNW)と呼ばれ、対象とした金融商品の開発を行っています。

 日本の超富裕層は16,470人で前年度比14.7%増。他の上位に位置する国は10%以下の増加に止まり、アメリカも6.7%増に止まりました。EU離脱を決めた英国はなんと14.2%減でした。

 今回の特徴は、個人平均資産額が2013年以来初めて減り「人口の増加速度が超富裕層の増加速度を上回った」という点にあると同レポートは指摘しています。

 世界の総純資産額は27兆ドル(約3085兆2900億円)、超富裕層は226,450人で、前年急降下をしたのが3.5%増で回復しました。地域では北米、アジア、太平洋は増加したものの、欧州、中東、南米・カリブ、アフリカではUHNWの人数も純資産総額も減りました。

 これは、かつての世界経済を牽引した環大西洋経済圏が斜陽なのに対して、環太平洋の成長を如実に表しているとも言えます。特にアジアは最大の伸びを記録し、全世界のUHNWの人数の26%に値する5万9850人(6.6%増)に成長、純資産総額も6兆7730億ドル(約774兆1539億円(3.5%増)になりました。 

 日本の成長は驚きでもありますが、注目を浴びる11位のインドは8.9%の伸びを見せ、増加率ではインドネシアも注目です。逆に政治的混乱が続く韓国は12位で1.7%の微増、13位のロシアは6.2%減でした。

 主要5カ国(米国・英国・日本・中国・ドイツ)の超富裕層数は世界の55%、純資産総額は57%を占めるとされていますが、彼ら超富裕層が世界経済に与える影響も大きいのは事実です。

 今回2位に入った日本ですが、今後、政治的安定が失われれば韓国並ではなくとも、減少する可能性はあるでしょう。無論、UHNW数が単純な経済指標ではありませんが。



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安部雅延(あべ まさのぶ)
フリーの国際ジャーナリストで、フランスのビジネススクールで長年教鞭を取り、日産自動車始め多数の大手企業でグローバル人材育成を担当した安部雅延が、国際情勢やグローバルビジネスの最前線を紹介し、豊富な経験を踏まえた独自の視点で世界を読み解くグローバルトーク。

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